お雛様の≪桃の節句≫と兜の≪端午の節句≫
❑ お雛様の「桃の節句」と兜の「端午の節句」
初節句の意味を知ることから始めよう
赤ちゃんが生まれて、はじめて迎える季節の節目。
それが「初節句」です。
初節句は、ただの年中行事ではなく、
“この子が無事に生まれてきてくれて、ここまで元気に育ってくれたこと”を、家族みんなで喜び、これからの健やかな成長を願うための節目です。
現代では、忙しい日常の中で、「なんとなくお祝いするイベント」になってしまいがちですが、本来、節句にはきちんとした意味と背景があります。
✔初節句とは何か
✔ 桃の節句・端午の節句にはどんな意味があるのか
➢ 初節句とは?──“はじめて”に込められた特別な意味
「初節句」とは、赤ちゃんが生まれてから初めて迎える節句のこと。
お宮参りやお食い初めのように、生後◯日と決まっている行事とは違い、節句は毎年同じ日にちで行われる日本の伝統行事です。
そのため、生まれたタイミングによっては、
・生後すぐに初節句を迎える子
・翌年が初節句になる子
と、ご家庭によって時期が変わります。
たとえば、2月生まれの女の子なら、その年の3月3日は生後間もない時期。
無理にお祝いをせず、体調や環境を考慮して、翌年を初節句とするご家庭も少なくありません。
大切なのは、形式よりも、赤ちゃんとご家族のペースを大事にすること。
➢ 節句のルーツ──中国から伝わり、日本で育まれた文化
節句の文化は、もともと中国から伝わった風習がもとになっています。
日本では、それが独自の形で発展し、現在の「五節句」として定着しました。
五節句とは、
・1月7日 七草の節句
・3月3日 桃の節句(ひな祭り)
・5月5日 端午の節句(こどもの日)
・7月7日 七夕の節句
・9月9日 菊の節句
いずれも、季節の変わり目に邪気を払い、無病息災を願うための行事として、古くから人々の生活に根付いてきました。
昔の日本では、季節の変わり目は体調を崩しやすく、疫病や災いが起こりやすいと考えられていました。
そのため、節句には
✔厄を祓う
✔健康を願う
✔家族の無事を祈る
という意味が込められてきたのです。
赤ちゃんの初節句は、そうした**“命を守るための祈り”の文化**を、現代に受け継ぐ大切な機会でもあります。
➢ 桃の節句と端午の節句
現在の日本では、
・女の子 → 3月3日「桃の節句」
・男の子 → 5月5日「端午の節句」
としてお祝いするのが一般的です。
これは、江戸時代以降に定着した風習で、それぞれの節句に、子どもの将来を願う象徴的な意味が込められています。
桃の節句は、やさしさ、美しさ、健やかな成長、幸せな人生への願い。
端午の節句は、強くたくましく育ち、困難に負けず、自分の道を切り開いていく力への願い。
どちらも、“その子らしく、幸せに生きてほしい”という親の願いが形になったものです。
❑ 女の子の初節句「桃の節句」─ 雛人形に込められた願いと、お祝いのかたち
桃の節句(3月3日)は、「ひな祭り」とも呼ばれ、女の子の健やかな成長と幸せを願う、日本ならではの伝統行事です。
雛あられ、飾られた雛人形。春の訪れとともに、街の空気もどこか華やぎますよね。
でも実は、「雛人形って、なんとなく飾っているけど意味はよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、
✔雛人形の意味
✔飾る時期の目安
✔食べ物に込められた願い
✔ 初節句ならではの過ごし方
を、やさしく整理していきます。
➢雛人形を飾る意味──“身代わり”になってくれる存在
雛人形は、もともと「人形(ひとかた)」という、厄や災いを引き受ける身代わりのお守りが起源だと言われています。
昔の日本では、紙で作った人形に自分の厄を移し、川に流して邪気を祓う風習がありました。
その文化が形を変えて、今の「雛人形を飾る」という風習につながっています。
つまり、雛人形はただの飾りではなく、
✔病気
✔事故
✔災い
から、お子さまを守ってくれる存在なのです。
「この子が、困難に巻き込まれず、穏やかに幸せな人生を歩めますように」
そんな願いが、雛人形一体一体に込められています。
➢雛人形はいつ飾る?──“縁起”を大切にするタイミング
雛人形を飾る時期は、地域や家庭によって多少違いがありますが、
一般的には
✔ 節分(2月3日)で邪気を払ったあと
✔立春(2月4日頃)〜初節句の1週間前
このあたりが目安とされています。
「一夜飾り(前日に急いで飾る)」は、縁起が良くないとされることもありますが、現代ではそこまで神経質になる必要はありません。
大切なのは、家族で“この子の成長を願う気持ち”を込めて飾ること。
➢ 桃の節句の縁起物──食べ物にも意味がある
桃の節句では、見た目も華やかな食べ物が並びますよね。
実は、ひとつひとつにちゃんと意味があります。
- ちらし寿司
えび(腰が曲がるまで長生き=長寿)
れんこん(先を見通す)
豆(まめに働く、元気に育つ)
たけのこ(すくすく成長)
錦糸卵(財宝・豊かさ)
いくら(子宝)
→ まさに「縁起のかたまり」のような一皿です。
- 桜餅
春の訪れを感じさせる和菓子。
塩漬けの桜の葉には、
“魔除け”の意味もあると言われています。 - 雛あられ
ピンク・白・緑・黄色の4色は、
春夏秋冬を表しています。
「一年を通して元気に過ごせますように」
という願いが込められています。
こうして意味を知ると、
いつものひな祭りメニューも、
ちょっと特別に感じられますよね。
➢初節句ならではの過ごし方──“がんばらなくていい”お祝い
「ちゃんとしたお祝いをしなきゃ」と気負ってしまうママ・パパも多いですが、初節句は、無理をしないことがいちばん大切です。
赤ちゃんの体調が最優先。眠たい日もあるし、機嫌が悪い日もあります。
・家族だけで、ささやかに
・写真だけ撮って、あとはゆっくり
・後日、体調の良い日に改めてお祝い
どれも立派な“初節句”です。
「完璧にやる」よりも、**“家族みんなが笑顔でいられる形”**を選びましょう。
❑ 男の子の初節句「端午の節句」─ 兜・鯉のぼり・菖蒲湯に込められた想い
5月5日は「端午の節句」。今では「こどもの日」として国民の祝日にもなっていて、男の子だけでなく、すべての子どもの成長を祝う日として親しまれていますね。
青空に泳ぐ鯉のぼり、力強い兜や五月人形、そしてお風呂に浮かべる菖蒲の葉。
毎年なんとなく目にしているこれらの風景にも、実はひとつひとつ、
子どもの未来を願う深い意味が込められています。
ここでは、
✔端午の節句の由来
✔兜や五月人形の意味
✔鯉のぼりに込められた願い
✔菖蒲湯の意味と効果
✔初節句の過ごし方のポイント
を、分かりやすく解説していきます。
➢端午の節句とは?──“強く、たくましく育ってほしい”という願い
端午の節句は、もともと中国から伝わった風習が由来です。古来、5月は季節の変わり目で、体調を崩しやすく、邪気が入りやすい時期と考えられていました。
そこで、
✔薬草の菖蒲(しょうぶ)を飾る
✔菖蒲湯に入る
✔強い武具を飾る
といった形で、邪気を払い、子どもを守る行事として日本に根付いていきました。
特に男の子の節句として広まった理由には、「家を守る存在として、強く育ってほしい」
という時代背景もあります。
現代では、“強さ”は必ずしも力の強さだけではなく、
✔心の強さ
✔優しさ
✔自分で考える力
も含めての願いとして受け取られています。
➢ 兜・五月人形に込められた意味
五月人形には、
✔兜飾り
✔鎧飾り
✔武者人形
など、いくつか種類があります。
これらに共通する意味は、**「厄災から子どもを守る」「困難に立ち向かえる強さを授ける」**というもの。
戦国時代の武将たちにとって、兜や鎧は命を守る“お守り”のような存在でした。
そのことから、兜や鎧を飾る風習には、「この子の身代わりとなって災いを引き受けてほしい」という想いが込められています。
最近では、
✔場所を選ばないコンパクトなサイズ
✔モダンなデザイン
✔インテリアになじむ色味
など、現代の住まいに合う五月人形も増えていて、「大きな兜を飾る場所がない…」というご家庭でも、気軽に取り入れやすくなっています。
大切なのは、サイズや豪華さよりも、“我が子を思う気持ち”がそこにあること。
➢鯉のぼりは“立身出世”の象徴
端午の節句といえば、やっぱり鯉のぼりを思い浮かべる方も多いですよね。
鯉のぼりの由来は、中国の故事
「登竜門(とうりゅうもん)」から来ています。
激しい流れの滝を登りきった鯉が、龍になる──という物語です。
この話になぞらえて、
✔困難に負けず
✔努力を重ね
✔自分の力で未来を切り開く
そんな願いが、鯉のぼりには込められています。
青空の下で泳ぐ鯉のぼりを見ると、それだけで「この子も、のびのび育ってほしいな」
と、自然に思えてきますよね。
➢菖蒲湯に入る意味──“厄除け”と“健康祈願”
端午の節句は、「菖蒲の節句」とも呼ばれています。
菖蒲には、
✔強い香りで邪気を払う
✔血行促進
✔冷えの改善
✔リラックス効果
などの効果があると言われています。
昔の人は、医学的な根拠は知らなくても、経験的に「体に良いもの」として、菖蒲を生活に取り入れてきました。
お風呂に菖蒲の葉を浮かべるだけで、普段のお風呂がちょっと特別な“行事のお風呂”になります。
赤ちゃんの場合は、香りが強すぎないように量を控えめにしたり、お風呂に入れず、近くに置いて香りを楽しむだけでもOKです。
赤ちゃんにとっていちばん大切なのは、豪華なお祝いよりも、安心できる家族の笑顔です。
➢写真に残す端午の節句──男の子の“今だけの表情”
兜の前にちょこんと座る姿。鯉のぼりの前で、きょとんとした表情。
そのどれもが、二度と同じ形では残せない“今だけの瞬間”です。
数年後、ランドセルを背負った姿や、七五三の凛々しい姿と並べて見返すと、
「こんなに小さかったんだね」
「こんな表情してたんだ」
と、成長のスピードに、きっと驚くはずです。
❑ 初節句のお祝いマナーと“写真に残す”という選択 ─ 未来の家族へ贈る記録
初節句は、赤ちゃんにとってのはじめての節句であり、ご家族にとっても「家族として迎える最初の季節の行事」でもあります。
桃の節句も、端午の節句も、形式ばった行事に感じることがあるかもしれませんが、その本質はとてもシンプルです。
それは、「この子が元気に育ってくれますように」という、親のまっすぐな願い。
✔初節句のお祝いをいただいた時のお返しマナー
✔記念写真を残す意味
✔フォトスタジオで撮影するメリット
✔ “残してよかった”と感じる理由
について、まとめていきます。
➢ 初節句のお祝いをいただいたときのお返しマナー
初節句では、
✔雛人形や兜・五月人形
✔お祝い金
✔お祝いの品
などをいただくことも多いですよね。
特に、祖父母様やご親戚からのお祝いは、
「嬉しいけれど、どうお返しすればいいの?」
と悩む親御様も少なくありません。
◎ お返しの基本的な考え方
初節句のお返しは、一般的に“内祝い”として贈ります。
金額の目安としては、いただいたお祝いの1/3〜半額程度がひとつの目安です。
ただし、雛人形や兜などの“節句飾り”は、「贈ること自体が祝い」という意味合いが強いため、必ずしも高額なお返しをしなくても失礼にはなりません。
◎ 喜ばれるお返しの例
・赤ちゃんの写真を添えた内祝いギフト
・焼き菓子や和菓子などの消えもの
・名入れのお菓子やタオル
特に、節句の写真を添えた内祝いは、「こんなに大きくなりました」という成長報告にもなり、祖父母様にはとても喜ばれます。
➢ 写真に残す初節句──“行事”から“家族の物語”へ
初節句は、一生に一度しかない行事です。
同じ雛人形や兜を毎年飾ることはできても、
“赤ちゃんの初節句の姿”は、その年だけ。
・小さな手で雛人形に触れようとする姿
・兜の前で不思議そうに見上げる表情
・家族に囲まれて安心した笑顔
それらはすべて、その瞬間にしか存在しない“物語のワンシーン”です。
写真として残すことで、初節句は、「やった行事」から「何度も振り返れる家族の思い出」へと変わります。
➢フォトスタジオで撮影するメリット
ご自宅での撮影も素敵ですが、フォトスタジオでの初節句撮影には、また違った魅力があります。
◎ プロならではの“残し方”
・赤ちゃんの機嫌を見ながら撮影
・可愛く見える角度や光の使い方
・泣いてしまった時の対応
プロのカメラマンは、“かわいい瞬間が来るのを待つ”ことにも慣れています。
「うちの子、機嫌が心配で…」というご家族ほど、スタジオ撮影で「意外とちゃんと撮れた!」と安心されることも多いです。
◎ 節句ならではの世界観
フォトスタジオには、
✔雛人形
✔兜
✔季節感のある背景
などが用意されていることも多く、ご自宅ではなかなか作れない“世界観のある節句写真”が残せます。
➢初節句の記録は“未来の我が子への贈り物”
写真は、親のためだけのものではありません。
将来、大きくなった我が子がアルバムを開いたとき、
「こんなに大事にしてもらってたんだ」
「生まれた時から、ちゃんと祝ってもらってたんだ」
そう感じてもらえることは、子どもにとって
**“愛されてきた証”**になります。
初節句の写真は、未来の我が子への“無言のメッセージ”でもあるのです。
桃の節句も、端午の節句も、形は違っても、そこにあるのは同じ想い。
✔ 健やかに育ってほしい
✔幸せな人生を歩んでほしい
✔家族みんなで見守っているよ
その気持ちを、行事として、写真として、“形”に残しておくことで、思い出はより確かなものになります。
忙しい毎日の中でも、ほんの少し立ち止まって、「今のこの瞬間」を残す。
それは、きっと未来の自分と、未来の我が子を、あたたかく支えてくれるはずです。
PhotoStudio Hana